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2007.08.24

セカンドライフって、コミケに似てると思う

業界人が告白:Second Life「企業が続々参入」の舞台裏 (1/3) - ITmedia News
 で、やっぱり企業と金のことしか話題にのぼらない記事に、違和感バリバリなわけです。

 自分がセカンドライフをやり始めた後に「ああ、これは楽しい」と思ったのは、各所で言われている「デフォルトのトホホな外見」をなんとかすべく、ユーザーの(企業のではなく)作った髪型や洋服などを売るお店をあちこち回っている時でした。

 どのお店のどの商品も、職人クラスの精緻なデザインのドレスから初めて作ってみました的なTシャツに至るまで、作り手の誇りと愛着がつまっているのが感じられました。それでふと思いました。
 ああ、これって同人誌作ってコミケにスペース出すのに似てるなあ、と。

 同人誌を作る時、ほとんどの人は利益を考えていません。ただ、自分の「好き」という気持ちや絵を描きたい、話を作りたい気持ちを外に出したくて、その気持ちを読んでくれる人と分かち合うことを第一義に考えている人がほとんどだと思います。もちろん、利益を出せる大手サークルの人たちだって、たまたま利益がだせるからそうしているだけで、思いは利益度外視の中小サークルと同じことでしょう。
「儲け方」などが喧伝されるのとは裏腹に、セカンドライフ内の商品の価格設定も、制作の手間や売り場の維持などをやっと補えるくらいの値段でしかありません。

 セカンドライフの中で売られているもののほとんどは、現実へ持ち出すことはできません。それらは、セカンドライフという世界をより楽しくするために、「楽しい」という気持ちを売り手と買い手が共有するために提供されているのです。私は楽しんでるよ、あなたも楽しんでね、と。
 最終的にはセカンドライフ内の活動を現実の利益に還元することを宿命づけられている企業が、どれほどセカンドライフ内の「楽しさ」に貢献できるのか。その点で、企業の活動がクローズアップされることは、セカンドライフの本質から目をそらすのと同等の行為に思えてしまうのです。
 コミケでいえば、「1日で何千万円の金が動くマーケット」と数字だけが取り上げられ、西棟の企業ブースの内容ばかりが報道された揚句、サークル参加している人たちが「どれくらい儲かるの?」なんぞとインタビューされるようなものです(この質問が的外れであるばかりか、失礼ですらあることは、同人活動をされている方ならわかると思います)。

 コミケに何度か参加(サークルでも一般でも)したことのある人はご存知と思いますが、コミケには「お客様」は存在しません。売り手も買い手も等しく「参加者」であり、コミケという空間を楽しい場にするための協力を求められます。
 セカンドライフにも似た一面があるのではないでしょうか。

セカンドライフを楽しめない人たちへ - セカンドライフ日本語版 マグスル

 今週の月曜日、セカンドライフ内で開催された(私も行ってきました)トークイベントの司会、ヒロトさんによる記事です。はてブではかなり反発受けてますが、「セカンドライフを楽しむための努力」なんてぶっちゃけ、「ブログをカスタマイズするための努力」と大して変わんないです(あ、そういえば、みんなで技術面などの情報交換しながらSL内で物を作り上げてくのって、ココログ初期のカスタマイズ裏技で盛り上がってた頃の楽しさとも似てるなあ)。

 ともあれ、ニュース記事などに書かれているセカンドライフの在り様は、個人ユーザーが楽しんでいるセカンドライフの在り様とはかなり違っている、ということだけはわかってほしいと思うのです。

投稿: 03:40 午前 [SecondLife] | 固定リンク | コメント(3) | トラックバック

2007.08.12

逆風セカンドライフ

 前回のエントリにちらっと書きましたセカンドライフ、順調にハマり倒しております。いや、煽りでも流行に迎合してるんでもなしに、純粋に楽しんでいるつもりです。
 が、世間では相変わらず「ビジネスチャンスがあると勘違いした企業がブームを煽ってるだけ」「キャラクターの造形センスも悪いし、自由度が高すぎて何をしたらいいかわからない。あんなのが日本で流行るわけがない」などなど逆風の嵐。はてブなんて流し読みしてるとなかなかへこみます。

 ビジネスチャンスと踏んだ企業がブームを演出、という側面は確かにあると思います。ただ、じゃあ今、セカンドライフをやっている人たちはその「ビジネスチャンス」を狙っている人たちばかりなのか?といえば、決してそんなことはない、と言いたいですね。私も含め、儲けとか考えずにあの世界を楽しんでいる人は少なくないと思います。
 たとえば、例えば、SLMaMe(ソラマメ)というSLユーザー向けブログサービスでブログを書いている人たち。トップページに出る新着記事リンクからいくつか拾って読んでみれば、どこの企業が進出して、でも利益が出せなくて、撤退して、またどこかの企業が……というIT系ニュース記事とはかなり温度差があることがわかると思います。

引越し屋さんのSecondLife支店(?)作成奮闘記:SLを楽しめる人

要は「楽しめていない人」の意見(もちろんこれも必要)はもう足りているので、「楽しんでいる人」による情報がもう少し一般の人の目に触れるようになって欲しい、ということです。わからないもの同士で議論しても物事が進まないのと一緒ではないでしょうか。TVで妙な紹介になってしまうのは仕方ないと思いますが、もう少しバランスが取れると良いなぁと思います。(その点で渡辺千賀さんのブログ(引用者注:On Off and Beyond: Second Life観光写真集)には期待してしまいます)

 ソラマメでブログを書いてらっしゃるmiya watanabe さんがちょうど同じことを言ってくれてます。ただ、ソラマメというブログサービス自体、セカンドライフ限定ということで、なかなか他のサービス、たとえばはてなやココログ、ライブドアなどでブログを書いている層とはあまり接点がないのも事実で(実際、私もセカンドライフを始めるまで存在すら知りませんでしたし)。

 そんなこんなで、今後このブログでも、セカンドライフの記事が多少増えるかと思います。とはいえ、セカンドライフをやってない人には面白くないような記事にするつもりはないです(ちなみにセカンドライフをやってない人には面白くないような記事は、しっかりソラマメにアカウント取って書いております(笑))。ニュースサイトなどで報じられているのとはまた違ったセカンドライフの一面を感じていただければ何よりです。

投稿: 06:16 午後 [SecondLife] | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2007.08.06

でならひ草子

Denarai 本日はちと失礼して、宣伝をば。
 日本SF大会(であると同時に今年は世界SF大会=ワールドコンとの同時開催にもなっています。世界中からSF作家・SFファンが日本へ!)内企画「SF創作講座」の受講用テキストが完成しました。これは講座参加者による短編小説作品を収録したもので、講座ではこの作品群に対して、講師や参加者による批評・論評が行われます。
 そのため、講座参加前にある程度テキストを読み込んでおくことが必要となるので、通信販売を受け付けております。通販希望者は下の「SF創作講座教材のお知らせ」のリンク先の要綱に従ってお申し込みください。

 なお、私も「望月 瞳子」というペンネームで1作品書いております。ご興味がありましたらぜひ。

SF創作講座教材のお知らせ
第46回日本SF大会=第65回ワールドコン――Nippon2007

投稿: 11:46 午後 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック