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2006.12.19

オリコンが記事ライターを名誉毀損で訴訟

昨日から今日にかけて、ネット上でかなりの反響が巻き起こっている話題があります。 音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす(19日現在アクセスが集中していて、記事が表示できなかったりパスワードダイアログが表示されたりすることがあるそうです。ダイアログが出ても、何も入力せずにOKを押せば大丈夫っぽいです) それに対するオリコン側の公式コメント。 事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について CONFIDENCE ランキング&ニュース -ORICON STYLE-  正直いって、この公式コメントを読んだ時、「こ奴、できる!」と感じました。
 内容自体は、さほど納得のいくものでもなく、事実、最初の記事を書いた津田さんからも別記事で別記事で具体性のなさなどをいろいろと突っ込まれてます。けれど、オリコンがこれを発表した姿勢自体は、これまでの企業にまつわるネット上の揉め事などとは違っているように感じるのです。  まず第1に、対応が早いこと。津田さんの記事がネット上にアップされたのが18日の午前3時05分。それに対して、オリコンは19日の正午には公式な形で見解を発表しています。きっちりした形で比較できる記録が探せなかったもので(参考:アスキーアートの未来をみんなで考えてみるWiki(旧・のまネコ問題Wiki) - のまネコ問題をめぐる主な経緯)印象論になってしまうのですが、自社に対するネット上の批判に対して、これほど早く手を打った会社は今までなかったのではないでしょうか。今まではどこも、ネット上の声がかなり大きくなるまでずっと黙殺というかたちをとっており、黙殺しきれなくなってようやく見解を出す、という流れになっていた気がするのです。  第2に、見解の出し方が非常にオープンであること。見解は、オリコンスタイルサイトのニュース記事として公開されており、コメント欄こそないものの、トラックバックを受け付けています。  津田さんは「プレスリリース」という言葉を用いておられますが、これまでプレスリリースといえば、広報といいつつも実際は新聞やテレビなどのマスメディアに向けて書かれた文章であったように思います。企業としては「ネットで匿名の批判者が何か言ってますが、私たちはこのように正しいことをしています、だからメディアの皆さんは変な意見に惑わされず、私たちのことを『正しく』報道してくださいね」というのが本音ではなかろうかと勘繰れるような。  それに対して今回のオリコンの発表は、文面こそこれまでのプレスリリースと変わりはありませんが、読み手という点ではメディアではなく、ブロガーを初めとするネットの声に向けて発せられている気がします。「あなたがたの意見を匿名の影からの批判としてではなく、個人のきちんとした意見として受け取ります。あなた方の声を軽んじることはしません」という意思が見て取れるように思うのです。  これまでの企業はいずれも、ネットの声を過小評価し、時に黙殺し、時に圧殺しようとしては、手ひどいしっぺ返しを食らってきました。今回のオリコンの姿勢は、それらの事例にしっかりと学んでいるように感じられます。  敵ながら(個人的には私は津田さんの記事に賛成ですので)天晴れ。先方が礼をもって声を上げた以上、こちらも礼をもって返さなければなりますまい。固定のハンドルと固定のブログをもってネット上に意見を綴っている一ブロガーとして、意見をトラックバックさせていただきます。  ブログ「此処録」管理者は、この件に関する烏賀陽氏のメールならびにそれを転載している津田氏の記事、およびオリコンの公式見解を熟読し、判断検討した結果、津田氏の見解を支持するものであります。願わくば、烏賀陽氏が応訴における困難をクリアし、司法の場においてこの件にまつわる事実が公に明らかにならんことを。

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コメント

コメントありがとうございます。恣意的に都合の悪いものを選んで消してるわけではないですが、表示されるのはつねに最新の5件だけみたいですね。
せっかく褒めたのに、なんだかなー。

ども、はじめまして。
オリコンのサイトからTBたどってまいりました。

外野の意見としては、TB受付けてるのは意外でしたね。
本当に、天晴れ。
でも良く見ると、オリコン自体がブログサービスやってるから、従来からこのブログを発表媒体として利用していたようです。惰性でそのままTB受け入れてるんだとしたら・・・。
今晩までに、その公式発表のページに打たれたTBは、ほぼすべてが批判のようです。明日の朝、担当者が見て卒倒しないといいのですが。

これも外野の感想ですが、この先批判の多さに耐えかねてオリコンがTB削除したりTB受け入れを制限したりすると、一心不乱の大炎上になりますね。
オリコンの当該公式発表ページは、しばらく注目の的になりそうです。

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