「危ない」が危ない 〜 バトンとチェーンメールふたたび
このブログの過去記事「バトンとチェーンメール」ははてなブックマークのホッテントリ(注目記事)入りしたこともあって、割とよく書けていると気にいっている記事なんですが、どうもなかなか賛同が得られない(^^;)
先日もこんな記事を目にしました。
先の記事にも書きましたが、私の意見は「バトンとチェーンメールは本質的に異なる」です。その根拠として、
- チェーンメールの問題点は、チェーン=他の人に回す という形式にあるのではなく、コピーの過程で情報が劣化する、内容に関する責任の所在が明らかでない、人の不安や善意につけこんで、正常な判断を狂わせることによって伝播するなどといった、その本質的な部分にある。
- バトンとチェーンメールの共通点は、チェーンという形式のみであり、バトンの個々の記事がオリジナルの一次情報であるバトンと、情報のコピー(しかも劣化しやすい)であるチェーンメールはその本質において異なる。
といったことを挙げています。
リンク先の記事も「この形式で回したら規約に抵触するか」ということを検証していて、どうしても形式にとらわれがちのようです(まあ、法律論とか規約論とかって、どうしても形式主義になっちゃう面もあるのかもしれませんが)。でも、形式に目が行っちゃうと、「どうして問題なのか」という本質の部分に目がいかなくなり、それはそれで問題だと思うんですよね。現に、新潟県中越地震のときの小千谷発メールチェーン化なんかも、もともとの文章はチェーンでもバトンでもありませんでした。にもかかわらず、当時ブームが盛り上がりつつあったブログに乗って、ものすごい勢いでチェーン化してしまったんですよね。
チェーンメールなどの「よくない」「危ない」と思ったことを遠ざけるのはいいんですが、遠ざけたことで安心して、そこで思考停止してしまうのはよくないと思います。コンピュータウィルスなどのセキュリティ問題もそうなんですが、必要以上に怖れたりせず、正しい知識を身につけて、冷静に考えてほしいと思うのです。
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