楽ピンの乱

　18日から始まった楽天広場のpingとトラックバック対応、各所でいろいろと話題になってますね。楽天内では主にトラックバックが、楽天外では主にping（の送信デフォルトon）が、という感じですが。

　個人的には、他の多くの人と同じように、「ping送信はいいけど、デフォルトonはまずいんじゃないのー」という意見です。確かに各pingサーバには事前に連絡をとり、了解を得ているようですが（BlogPeopleは連絡を受けていないとの記事あり連絡の行き違いがあったとのことでした）、現実にMyblog japanの新着一覧などが楽天サイトの情報で埋め尽くされたり、ゴーログに記事と無関係なトラックバックが送られたりしてるのを見たりすると、なーんとなくもにょもにょとします。

　あれこれ関係記事を追っかけるうちに、楽天の中の人のblog発見。

Tanakayoshikazu.com: webサービス間の通信のコンセンサス

Pingサービスを「より多くの人に閲覧してもらうためのサービス」と考えたとき、楽天広場のユーザの視点から考えると、pingサービスは、現在のサービスの延長戦上にあるサービス（多くの人が積極的に利用する機能）だと考えています。

　そこでもう一歩踏み込んで、ブログユーザ、ネットユーザ全体の視点から考えて欲しかったです。

　思えば、これまでサービス・インしてきた大手のブログサービスは、既存ユーザへのサービス提供や新規ユーザの獲得といった、自社の利益獲得を主眼とした視点のほかに、ブログブームそのものを盛り上げていこう、ブログの楽しさを広めていこうという、ブログ文化（？）を育てる視点を持っていたように思います（まあ、ブログそのものがまだ発展途上の段階にある時点でのサービス・インであったため、そうせざるを得なかったという事情もあるのでしょうが）。

　楽天ユーザが無差別にトラックバックを送って眉をひそめられたり、悲しそうな顔でping送信offの設定をしたりという現在の状況は、楽天ユーザにとってもそれ以外の人にとっても、ブログの楽しさとは程遠いものです。既に楽天ユーザの中にも、外部の状況を知ってping送信について考えようとする動きが出てきています。そのこと自体はいいことだと思うけれど、「開かれた楽天広場のユーザ」にとっては、考えるべきテーマがあまりにネガティブすぎます。

エフビーエス・愛ショップ ： 楽天さんへ

勝手に設定されていて、迷惑かかるからはずした方がイイよとか 言われないですむようにするのが、楽天さんあなたたちだと思います

　昔気質な商人であったうちの父はよく、「三方得」ということを言っていました。商品を買ってくれるお客様、自分とお客様をとりまく社会、そして自分の商売、その三者すべてが得をするのが良い商いであるという、自分の利益だけを追求する姿勢を戒める言葉だそうです。商売のほうは儲けどころかへろへろの低空飛行だった父ですが、店をたたんだ今でも、仕入先の業者や当時のお客様から無上の信頼を受けているさまを見ると、「得」は確かにあったのだなあと思います。

《追記》（5/21 22:35）
　MovableTypeや北国ｔｖのテンプレート素材でおなじみのななせ♪さんが楽天とメールのやりとりをされてます。それによると今のところ、楽天側はデフォルトoffに変更する様子はなさそうです。

モーレツですちゃらかな日記: 再度メールしました//楽天からの返答その2//もう一度メールしました//楽天からの返答//BlogPeople怒る.Myblog困る